BDSM診断で「サブミッシブ」と出たら、それは信頼する相手に判断や主導を委ねることに、今のあなたが惹かれているという目安です。診断の結果は、あなたを決める判定ではありません。自分の気持ちに名前をつけるための、ひとつの手がかりです。
結果の画面を見ながら、こんなことを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カウンセラーの真柴 渉です。私どもは、当人どうしが直接やりとりする形ではなく、事務局が間に入る仲介型の相談所として、ご入会の前に男性も女性も全員と面談してきました。この記事では、診断の結果の読み方と、結果に出てくる用語の意味を整理したうえで、診断の結果と、実際にうまくいくお相手は別だというお話と、結果を見たあとの次の一歩をお伝えします。
サブミッシブ(submissive)は、ドミサブ(D/s)の関係で「委ねる側」にあたる人のことです。この人になら預けられると思える相手を選び、どこまで預けるかを話し合い、合意したうえで委ねる。委ねることを選んでいるのは、サブミッシブ自身です。
言葉の意味や、M(マゾヒスト)との違いは、サブミッシブとは? M女性との違いと「委ねたい」気持ちの正体でくわしくまとめています。
BDSM診断やSM診断は、いくつかの質問に答えて、ご自分の傾向を知るためのものです。出てきた結果は、答えたときのあなたの気持ちを映したもので、医学的な診断や、性格を決めつける判定ではありません。
だからこそ、結果に驚いたり、しっくりこなかったりしても、気にしすぎなくて大丈夫です。「そういう面も、自分の中にあるのかもしれない」と受け止めるくらいで、ちょうどよいのだと思います。
診断によって、結果がタイプ名で出るもの、割合で出るもの、いくつもの項目が並ぶものなど、表示の仕方はさまざまです。同じ「サブミッシブ」という言葉でも、どんな質問から出した結果なのかは、診断ごとに違います。
ひとつの診断の結果だけで、「私はこういう人」と決めてしまう必要はありません。
結果がいくつも並ぶ診断では、いちばん上に出た言葉だけを見て終わりにしがちです。けれど、ご自分を知る手がかりになるのは、上のほうに何が並んでいるか、という全体の並びです。
たとえば、サブミッシブの次に何が来ているか。委ねる関係そのものに惹かれているのか、刺激のほうにも関心があるのか。並びを眺めると、ご自分の気持ちの輪郭が少し見えてくることがあります。
サブミッシブは関係のかたちから、マゾヒストは行為や感覚から見た言葉です。両方が高く出ても、矛盾ではありません。委ねる関係を大切にしながら刺激も楽しむ方もいれば、関係のかたちだけを大切にする方もいます。
反対に、サブミッシブは高いのにマゾヒストは低い、という結果も自然なことです。「痛いことは苦手。でも、信頼する人に委ねたい」という気持ちは、サブミッシブという言葉が表しているものそのものです。
委ねる側と導く側の両方に関心がある方は、「スイッチ」と表示されることがあります。また、ほとんど関心のない項目が低く出るのも、ごく当たり前のことです。低い項目は、あなたの「したくないこと」を知る手がかりにもなります。
同じ診断でも、そのときの気分や、最近あったことによって、答え方は少し変わります。何度か受けて結果が揺れても、それはおかしなことではありません。
私どもは、嗜好は、すでにある型に当てはめるより、二人の関係の中で育っていくものだと考えています。今の結果は、その出発点のひとつです。
診断の結果には、聞き慣れない言葉が並ぶことがあります。よく見かけるものを、一般的な意味でまとめました。診断によって、表示される名前や説明は違いますので、目安としてご覧ください。
| 用語 | 一般的な意味 |
|---|---|
| BDSM | B/D(ボンデージ/ディシプリン)、D/s(ドミナンス/サブミッション)、S/M(サディズム/マゾヒズム)を重ねた言葉と説明されています |
| サブミッシブ(サブ) | 信頼する相手に、判断や主導を委ねる側 |
| ドミナント(ドム) | 合意のうえで関係を導き、委ねられたことへの責任を引き受ける側 |
| スイッチ | 委ねる側と導く側の、どちらにも関心がある人 |
| マゾヒスト | 痛みや強い刺激を受け取ることに惹かれる人と説明されることが多い |
| サディスト | 痛みや強い刺激を与えることに惹かれる人と説明されることが多い |
| ブラット | わざと少し逆らってみせ、相手にたしなめられることを楽しむ委ねる側 |
| エクスペリメンタリスト | 新しいことを試してみることに前向きな人 |
| バニラ | BDSMの要素を含まない、一般的な関係を好む傾向 |
ドミサブ(D/s)という関係そのものの意味は、ドミサブ(D/s)とは?ドミナントとサブミッシブの意味とSMとの違いで、お相手側のドミナントについては、ドミナントとは?意味とサディストとの違い、信頼できる人の見分け方でお伝えしています。
ここからは、仲介の立場で多くのお二人のご紹介に携わってきた、カウンセラーとしての実感をお話しします。
委ねたい方と、導きたい方。方向がきちんと合っていて、ご紹介の前から「お似合いかもしれない」と思えるお二人でも、実際に会ってみると、しっくりこないことがあります。
話すテンポ、言葉の選び方、ちょっとした気づかい。相性を左右するのは、嗜好の名前よりも、そうした人と人としての合い方であることが多いと感じています。
反対に、ご本人が思い描いていた関係の形とは少し違うお相手なのに、会ってみると不思議とうまくいく、ということもあります。
委ねる気持ちは、相手が変われば、表れ方も変わります。どんな形の関係になるかは、お相手と出会ってから、二人で少しずつ見つけていくものなのだと思います。
診断の結果は、お相手を絞り込むための条件というより、ご自分の気持ちを言葉にするための手がかりとして使うのがよいと考えています。
結果の数字がぴったり合う相手を探すより、「この人になら預けられる」と思えるかどうか。委ねる関係では、そこがいちばん大切なところです。
診断の結果には、ご自分の嗜好がはっきり表れます。ふだん使っているSNSに載せると、知り合いの目に触れたり、知らない相手から連絡が来るきっかけになったりすることもあります。載せるかどうかは、身元を守る面からも一度考えてみてください。
結果を見せ合って「相性がいいね」「僕たちは合っている」と、関係を急いでくる相手もいます。けれど、診断の結果は、その人が信頼できるかどうかを教えてはくれません。
見ていただきたいのは、結果の数字ではなく、「やめて」と言ったときに止まる人かどうか、限度の話を大切にしてくれるかどうかです。くわしくは、ドミナントの見分け方|導く人と、支配したいだけの人の違いでまとめています。
診断で高く出た項目があっても、それを誰かに求められたときに応じなければいけない、ということはありません。結果はあなたの傾向であって、相手への約束ではありません。 どこまで委ねるか、どこから先はしたくないかを決めるのは、いつでもあなた自身です。
結果の言葉を、ご自分の暮らしの場面に置きかえてみると、気持ちがはっきりすることがあります。
正解はありません。思い浮かべてみて、「これは心地よさそう」「これは違うかも」と感じることが、そのままあなたの手がかりになります。
診断で低く出た項目や、思い浮かべて「違う」と感じたことは、ご自分の限度を知る手がかりです。会う前に、「ここから先はしたくない」を、ご自分の言葉で持っておくと安心です。
委ねる関係は、「やめて」と言えば止まる安心があって、はじめて成り立ちます。
SNSや掲示板など、当人どうしが直接やりとりする場では、相手が誰なのかの確認も、会う場所の判断も、お断りの連絡も、ご自分で引き受けることが多くなります。委ねたい気持ちが強いときほど、その見極めをひとりで背負うのは重いものです。
会う前に、第三者がお相手を確かめている場所を選ぶことも、委ねる側の大切な身の守り方だと思います。
イディオでは、ご入会の前に、男性も女性も全員とビデオ通話で面談しています。
面談では、診断の結果をお見せいただく必要はありません。嗜好についてうかがうのは、お相手に委ねたい側か、導きたい側かという、大まかな方向だけです。「サブミッシブ」という言葉がしっくりくる方も、まだ言葉が決まっていない方も、そのままお申し込みください。
面談は手間に感じるかもしれません。けれど私どもは、面談を「会う前に、事務局がお相手とビデオ通話でお話ししていること」という安心の土台だと考えています。
→ イディオの三つのお約束は、トップページの「お預かりしないから、守ることができます。」でご覧いただけます。
イディオは、ドミサブの関係を分かり合える方と、真剣なお付き合いやご結婚を目指すための相談所です。お相手のご紹介はトビラの会が行っています。
女性はご入会金・年会費をいただいていません。
※お約束のキャンセルや無断での不参加など、会員規約(トビラの会)に定める場合には、違約金をいただくことがあります。
→ ご面談からお会いするまでの流れは、トップページの「お会いするまで、4つの段階。」をご覧ください。
診断の結果は、答えたときのあなたの気持ちを映した目安です。当たっていると感じる部分もあれば、違うと感じる部分もあるかもしれません。しっくりくるところだけを手がかりにして、残りは気にしすぎなくて構いません。
おかしくありません。そのときの気分や、最近あったことで答え方は変わります。嗜好は、関係の中で少しずつ形になっていくものです。結果が揺れるのは、まだ決めつける必要がない、ということでもあります。
いいえ。サブミッシブの関係は、合意のうえで結び、どちらかが望めば見直せるものです。どこまで委ねるか、どこから先はしたくないかを決めるのは、あなた自身です。限度を尊重してくれない相手との関係は、ドミサブとは呼べません。
診断で名前がついた気持ちを、次は安心して預けられるお相手と、少しずつ形にしていく番です。気になることがあれば、ご相談の場でいつでもお尋ねください。
ご入会を決めていない段階でも構いません。ご面談は無料で、ご自宅からビデオ通話で受けていただけます。